BLACK MONSTERの開発背景ストーリー

20万本の回収から始まった。誇りを失いかけた技術者が、世界に挑み直すまでの物語。

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問いの始まり

物語の始まりは、韓国の眼鏡店の現場でした。若きCEOは、経営者になる前に、国家資格を持つ眼鏡士(アンギョンサ)として、毎日お客様と向き合っていました。顔立ちも悩みも違う一人ひとりに接する中で、彼の中に消えない違和感が生まれます。

「なぜ、本当に人々が求めている眼鏡が存在しないのか。」 軽くて、壊れにくくて、それでいて美しい。毎日使うものなのに、どこかを我慢しなければならない現実が、彼にはどうしても許せませんでした。

やがて彼は、航空機や医療機器にも使われる高機能素材ウルテムにたどり着きます。この素材なら理想に近づけるかもしれない。そう確信した彼は、安定した現場を離れ、自らブランドを立ち上げました。すべては、誰かの不便を終わらせるための挑戦でした。

問いの始まり
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崩れ落ちた信頼

しかし、理想だけで製品は完成しません。創業当初、彼はまだ自社工場を持たず、製造を外部工場に委託していました。そしてある日、その判断が、会社の運命を揺るがす試練となって返ってきます。

販売した眼鏡に、コーティングの剥がれや変形といった進行性の不良が見つかったのです。表面上は問題なく見えても、使い続けるほど品質が崩れていく。信頼を前提に選ばれるべき眼鏡で、その信頼が静かに壊れていく事実は、彼にとって何より残酷でした。

ここで彼は、逃げるという選択をしませんでした。損失は計り知れず、会社が倒れてもおかしくない状況。それでも彼は、販売した20万本すべてを回収する決断を下します。経営者としてではなく、まず技術者として。「信頼を失ってまで残るブランドに意味はない」――その覚悟が、このプロジェクトの原点になりました。

崩れ落ちた信頼
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秘伝のレシピ

壊れたのは製品だけではありませんでした。任せきりのものづくりでは、理想にも、責任にも、最後まで届かない。その痛みを知った彼は、自社工場の設立を決意します。もう二度と、品質の核心を他人任せにはしないために。

そこから始まったのは、素材そのものをつくり直す挑戦でした。柔らかく扱いやすいTRと、硬く堅牢なウルテム。相反する個性を、独自の比率で掛け合わせることで誕生したのが、新素材ウルトラフレックス(Ultra Flex)です。

それは単なる新素材ではありませんでした。7g〜11gの軽さと、180度曲げても折れないしなやかさを両立するための、執念の配合。失敗を知る者だけが辿り着けた、まさにブランドの“秘伝のレシピ”でした。

秘伝のレシピ
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眼鏡士の執念

けれど、本当に届けたかった価値は、素材の強さだけではありません。若きCEOは、ただの製造者ではなく、現場を知る眼鏡士でした。だから彼は知っていました。軽さだけでは足りない。丈夫さだけでも足りない。毎日かけ続けたときに初めて分かる、小さな痛みやズレこそが、満足を左右することを。

そこで彼は、耳の裏が痛くなりにくい重心設計、さまざまな顔立ちに自然になじむ特殊デザイン、そして顔立ちや鼻筋に合わせて細やかに調整できるクリングスなど、現場で積み重ねた知見をすべて注ぎ込みました。数字にならない不満を、ひとつずつ設計で消していく。その徹底が、BLACK MONSTERのかけ心地をつくっています。

「美しいだけでも、壊れにくいだけでも足りない。毎日、気づかれないほど自然であること。」 その思想は、プロダクトの隅々にまで宿っています。

眼鏡士の執念
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そして、日本へ

大きな失敗を背負いながらも、誠実に向き合い、技術を磨き直したそのブランドは、やがて韓国内で幅広い支持を集める存在になりました。BLACK MONSTERは、洗練されたデザイン性毎日使える快適性を両立し、若年層から大人世代まで愛される人気アイウェアブランドへと成長しています。

けれど、この物語はまだ完成していません。むしろ、ここからが次の章です。今回の日本プロジェクトは、単なる海外展開ではありません。20万本の回収という挫折の先で磨かれた「技術」と「誠実さ」の結晶を、日本のユーザーへ届けるための挑戦です。

BLACK MONSTERは、失敗しなかったブランドではない。 失敗から逃げず、信頼を守るためにすべてを賭け、そこから本当に強いものづくりへたどり着いたブランドです。その物語ごと、これから日本へ届けていきます。

そして、日本へ

その一本には、やり直した者だけが持てる強さがある。

BLACK MONSTERは、技術者としての誇りと、ブランドとしての誠実さをかたちにした次世代アイウェアです。

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